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あだち耳鼻咽喉科

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手足口病の原因や症状、治療方法は?かかってしまったらどうする?

子どもの三大夏風邪のひとつに数えられる、手足口病。

毎年流行のニュースが流れたり、保育園や幼稚園での集団感染を引き起こしたり、手足口病は比較的身近な感染症ですよね。

しかし、まれに重症化することもあり、注意が必要な場合もあります。

今回は、手足口病の原因と症状や治療、予防の方法、かかったときの対処方法について詳しく解説します。

手足口病の原因

手足口病は、ウイルスによる感染が原因です。

原因となるウイルスは1つではありません。

代表的なウイルスには、コクサッキーウイルスA6およびA16、エンテロウイルス71などが挙げられます。

夏を代表する感染症ですが、秋冬に発生することもあります。

手足口病の感染経路

手足口病は、以下のような経路をたどって、感染します。

1.飛沫感染

咳やくしゃみなどに含まれるウイルスを吸い込むことによる感染。

2.接触感染

手の指や食べものなどについたウイルスが口の中に入ることによる感染。

3.糞口感染

おむつを替えるときに、便の中に排泄されたウイルスが口の中に入ることによる感染。

手足口病が集団感染しやすい理由は?

保育園や幼稚園などにおいては、

  • 子どもたち同士での生活する距離が近い
  • 接触が濃厚になりやすい
  • 幼いために衛生観念が発達していない

などが原因で集団感染が発生しやすくなってしまいます。

また、子どもだけでなく大人も感染することがあるので注意が必要です。

手足口病の症状

手足口病のおもな症状は、口の中や手足にあらわれる水疱性の発疹です。

子どもを中心に感染が広がり、患者の90%は5歳以下が占めています。

潜伏期間は、3〜5日ほどで、口の中や手のひら、足裏などに2〜3mmの米粒ほどの水疱性の発疹があらわれます。

手足の発疹にはほとんど痛みやかゆみはありませんが、口の中は軽い痛みを伴うこともあります。

2〜3人に1人は発熱するものの、あまり高くなることはありません。

ほとんどの場合は、発症から3日〜1週間ほどで治ります。手や足の発疹は、かさぶたになることはなく、きれいに治ることがほとんどです。

また、治っていく過程で、爪が剥がれてしまうことも。しかし、自然に治癒するとされています。

まれに重症化することも

基本的には、軽い症状で終わることの多い手足口病ですが、まれに髄膜炎や小脳失調症、脳炎などの合併症を引き起こしたり、心筋炎、神経原生肺水腫、急性弛緩性麻痺などの症状が出る場合もあります。

ウイルスの中でも、エンテロウイルス71に感染した場合、他のウイルスに比べて合併症を引き起こす割合が高いことが明らかになっています。

手足口病の治療方法

手足口病には、今のところ特効薬や特別な治療法がなく、対症療法のみとなっています。

重症化の場合もあるので、経過観察をしっかりおこなうことが大切です。

以下のような症状が見られるときは、速やかに医療機関を受診しましょう。

  • 高熱が出る
  • 発熱が2日以上続く
  • 嘔吐する
  • 頭を痛がる
  • 視線が合わない
  • 呼びかけに答えない
  • 呼吸が早く息苦しそう
  • 水分が取れずにおしっこが出ない
  • ぐったりとしている

引用:厚生労働省「手足口病に関するQ&A」

手足口病を予防するには?

手足口病を予防するために有効なワクチンや予防薬はありません。

症状の出ていない潜伏期間でも、周囲に感染させる可能性があります。

周囲で手足口病が流行したら、手洗いをしっかりする、マスクをする、排泄物を適切に処理するなど心がけることが大切です。

また、タオルやおもちゃ、スプーンや箸、食器などの共用も避けるようにしましょう。

手足口病は症状がおさまったあとも、2〜4週間ほどは便などからウイルスが排泄され続けます。

おむつを替えたあとなどもしっかりと手洗いをおこないましょう。

手足口病にかかってしまったら?

それでは、子どもが手足口病にかかってしまったら、どうすればよいのでしょうか?

家でのケアは脱水症状に注意する

口の中に発疹は痛みを伴うこともあるため、食事しにくくなってしまうこともあります。

無理に食べさせるようなことはせず、のどごしのよい冷ましたものを少しずつ食べさせてあげましょう。

ゼリーやプリン、冷ました雑炊、豆腐などが食べやすく、おすすめです。

ただし、脱水症状になると危険なので、水分補給を忘れずにしてあげましょう。

また、あまり食事がとれないことから、元気がなくなってしまうこともあります。

回復するまでは、家で安静に過ごすようにしましょう。

赤ちゃんが手足口病にかかってしまったら?

赤ちゃんが手足口病にかかると、口の中にできた発疹が原因でいつもよりよだれが多く出たり、機嫌が悪くなってしまったりすることもあります。

無理に離乳食をあげることよりも、飲めるならおっぱいやミルク、白湯や麦茶などで水分補給をしっかりして脱水症状にならないように気をつけましょう。

また、発疹が気になることで、かき壊してしまわないようにミトンをつけたり、かまってあげることで注意を逸らしてあげたりするとよいですね。

プールやお風呂はどうする?

水疱性の発疹の液体にはウイルスが存在するため、発疹が潰れて出てきた液体に触れると接触感染につながってしまいます。

そのため、発疹が水疱状の間はプールは控える方がよいでしょう。

また、お風呂に入る場合にも、発疹が潰れないように気をつけることが大切です。発疹が出ている間は、シャワーですませてもよいでしょう。

タオルの共用はせず、きょうだいは一緒に入らないなどの注意も必要です。

何度もかかることがあるの?

一度手足口病にかかったら、免疫ができてもう感染しない、というわけではありません。

前述したように、手足口病を引き起こすウイルスは1つではなく、次に流行したときには、かかったウイルスとは別のウイルスに感染することも考えられます。

一度かかったから大丈夫と思わずに、普段から手洗いうがいなど、かからないための対策が大切です。

手足口病には大人もかかることがある?

おもに乳幼児が感染することの多い手足口病ですが、大人でも感染することがあります。

多くの大人は、すでに感染した経験から免疫を持っているため、あまり感染することがありません。

しかし、手足口病の感染経験がなかったり、前にかかったウイルスとは別のウイルスだったりする場合、大人でも感染して症状があらわれます。

とくに、子どもから親に感染する、家庭内での感染が多く見られるので、子どもが感染した場合には、マスクの着用や手洗いうがいなどを心がけましょう。

大人の場合も、子どもと同じように重症化することもあるので、経過をしっかりと観察することが大切です。

登園、登校はいつから可能?

手足口病は、幼稚園や保育園、学校への出席停止となる感染症ではありません。

発熱や水疱状の発疹などの症状が落ち着き、普段の食事がとれるほどに回復したら、登園、登校しても構わないでしょう。

しかし、場合によっては、登園・登校許可証が必要なこともあるので、通っている園や学校の対応を確認しておくとよいですね。

まとめ

手足口病は、比較的軽い症状で自然に治る感染症ですが、ときには重症化することもあるので、対症療法とともに経過観察も重要です。

かかってしまったら、脱水症状に気をつけ、家で安静に過ごしましょう。

また、治ったあともしばらくはウイルスが排泄され続けるため、乳幼児のオムツ替えの際には入念な手洗いも心がけましょう。

手足口病の症状があらわれたら、焦る必要はありませんが医療機関を受診し、症状の経過によっては医師へ相談することが大切です。

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